ビーズ刺繍ブローチとは、布地に糸で刺繍を施しながら、ビーズを縫い込んで仕上げるハンドメイドアクセサリーです。刺繍の「描く力」とビーズの「光」が組み合わさった、一点ものの表現です。

刺繍にビーズを混ぜてみたのは、偶然に近いきっかけでした。

糸だけで仕上げた刺繍を眺めながら、「この部分だけ、もっと光ってほしい」と思った。 手元にあったビーズをひとつ拾い上げて、試しに縫い付けてみた。 それだけのことでしたが、作品の表情がまったく変わりました。

刺繍だけでは、光が宿らなかった

刺繍には「描く」という感触があります。

針を動かすたびに線が生まれ、面が埋まっていく。 絵を描くことに近い感覚で、それが好きで刺繍を続けてきました。

ただ、糸だけでは出しきれないものがあると、作るたびに感じていました。 それが「光」です。

糸はどこまでいっても、糸の質感です。 やわらかく、温もりがあって、それはそれで美しい。 でも、角度によって輝きが変わるような表現は、ビーズにしかできない。

刺繍とビーズワークを組み合わせるようになったのは、その不足を埋めたかったからです。

マチコシリーズ——刺繍とビーズワークが出会うところ

MRE handmadeのビーズ刺繍ブローチを代表するシリーズが、マチコシリーズです。

サングラスをかけた女の子をモチーフにしたこのブローチは、刺繍で輪郭や表情の骨格を描き、ビーズで光の粒を宿らせています。

難しかったのは、表情を決めるビーズの配置でした。 数ミリのビーズが少しずれるだけで、彼女の顔の印象がまるで変わる。 「どの角度から見ても、彼女がそこにいる」と感じてもらえるまで、何度も位置を調整しました。

刺繍とビーズワークは、それぞれ別の技法ですが、組み合わせることで互いを補います。 刺繍が「形と空気感」を作り、ビーズが「光と存在感」を加える。 どちらかだけでは辿り着けない場所に、ふたつ合わせることでようやく届く気がしています。

ブローチとして。バッグチャームとして。

ビーズ刺繍ブローチは、コートやジャケットの胸元にはもちろん、バッグチャームとして使う方も多くいます。

バッグに下げると、歩くたびにビーズが揺れて光を拾います。 胸元に着けるのとは別の表情が出るのが、ビーズ刺繍ならではだと思っています。

同じブローチなのに、着ける場所によって印象が変わる。 そのことが、ひとつの作品を長く使い続けてもらえる理由になればと思っています。

ビーズの配置は、二度と同じにならない

ビーズ刺繍ブローチはすべて手作業で仕上げているため、同じデザインで作っても、ビーズの角度や位置がわずかに変わります。

光の拾い方が少し違う。表情が少し違う。 完全に同じものは、二度と生まれません。

それが手作りの当然の結果でもあるのですが、私はその「ずれ」を大切にしています。 あなたの手元に届いたビーズ刺繍ブローチは、世界にひとつの作品です。

まとめ

刺繍にビーズを重ねることで、光が生まれ、存在感が変わりました。 マチコシリーズは、その組み合わせが最もよく出ているシリーズだと思っています。

ブローチとして、バッグチャームとして——使い方を選ばず、日常のコーデに寄り添える。 そういう作品を、これからも作り続けていきたいと思っています。

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ビーズ刺繍ブローチを、見てみてください。

マチコシリーズをはじめ、ビーズ刺繍の一点ものブローチを取り揃えています。
手に取って、近くで見ていただけたら嬉しいです。

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